オール電化ってお得なイメージがあるけど、そもそもほんとうに安いの?
住まいを決めるにあたって、大切なポイントになる光熱費。
そんな悩みを解決するために、この記事では、我が家の電気代、オール電化住宅で1年間生活した正直な感想を紹介します。
これからオール電化住宅を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
結論:オール電化は安くはない
まず、2人暮らしの平均光熱費をみてください。
総務省統計局の調査データ「家計調査 家計収支編」(2020年)によると、2人暮らしの水道光熱費の平均額は19,459円/月でした。
内訳は、下記の通りです。
- 電気代:9,515円
- ガス代:4,354円
- 水道代:4,255円
電気代・ガス代を合わせると、13,869円/月です。
一方、オール電化住宅である我が家の平均電気代は14,276円/月。
なんと、一般平均より高くなっています…
「オール電化は安い!」と勝手にイメージして、住宅を決めることは危険です。
ただ、オール電化住宅は、金額意外に良い点もあります。
良い点はこれ以降に紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
オール電化住宅とは

そもそもオール電化住宅とは、どのような住宅なのでしょうか?
家庭で使用するエネルギーをすべて電気でまかなっている住宅のこと。
一般的には、給湯、料理などはガスを使用している住宅がほとんどです。
しかし、オール電化住宅ではガスを使用せず、給湯、料理にすべて電気エネルギーを使用します。
昨今では、エコに対する意識の高まり、給湯器の性能アップ、安全性の面からオール電化が選ばれることが多くなっています。
2人暮らしの電気代
それでは、我が家の電気代を公開します。
まず、我が家は「関西電力 はぴeタイムR」を使用しています。
地域によっては電力会社も変わりますし、もちろん電気代も変わってきますのでご注意ください。
はぴeタイムRとは
ご使用になる季節や時間帯によって電力量料金単価が異なり、エコキュート等を設置いただいたお客さまにご加入いただけるメニューです。割安な時間帯に電気のご使用をシフトしていただく等の工夫で、電気料金を削減することができます。加えて、IHクッキングヒーター等を設置いただくと、「電化割引」が適用され、電気料金がさらに5%おトクになります。
関西電力HPより
このプランの最大の特徴は、夜間時間の電気代がとても安いという点。
夜間に電気給湯器にお湯を溜めることで電気代を節約します。
前置きが長くなりましたが、我が家の電気代は下記の通りです。
年月 | 使用量 | 電気代 |
---|---|---|
2022年8月 | 438 | 14099 |
2022年7月 |
395 | 12245 |
2022年6月 | 334 | 9904 |
2022年5月 | 489 | 13263 |
2022年4月 |
631 | 16488 |
2022年3月 | 759 | 19441 |
2022年2月 | 832 | 20884 |
2022年1月 |
985 | 23516 |
2021年12月 | 487 | 12246 |
2021年11月 |
377 | 9815 |
2021年10月 | 249 | 7172 |
2021年9月 | 356 | 12249 |
最も電気代が高かった月は1月で23,516円でした。
年平均では、14,276円/月です。
ちなみに、奥さんが出張で家を空けることが多かったので、10月~12月の電気代は安くなっており、今年の平均電気代はもう少し高くなることが予想されます。
冬場は浴槽に溜めることも多くなり、給湯の設定温度も高くなる分、冬場に電気代が高くなることは覚悟してました。
しかし、想像以上に高かった…
オール電化は光熱費が安くなるとも聞いていたので。
安易にオール電化は安いと考えるのはとても危険です。
ご自身の生活と比較するために、もう少し詳しく私たちの生活情報をお伝えしておきます。
- 住居は2009年築の賃貸アパート
- 給湯器は「三菱 SRT−J37CD3」2009年4月製造
- 夏はほぼシャワー、冬はほぼ毎日入浴(設定温度42度)
給湯器が少し古いですが、生活自体は一般的な家庭と変わらないと思います。
給湯にもっとも電気代がかかるので、冬場にお湯の使用量を減らせば、もちろん電気代は安くなりますが、現実的には難しいですよね…
オール電化のメリット
キッチンの掃除が簡単
オール電化のメリットはなんと言っても「キッチン掃除の簡単さ」

以前はガスコンロの住宅に住んでいましたが、拭き掃除がとても大変でした。
IHコンロでは拭き掃除もサッと終わります。
キッチン掃除が面倒と感じる人にはオール電化はとてもオススメです。
小さな子供がいても安全
もう一つのメリットは、やはり安全性。
火を使わないので、小さなお子様がいる家庭は安心です。
オール電化のデメリット
料理のときに火力が弱い
オール電化で生活してのデメリットは、料理のときに火力が弱いこと。
ガスと比べて、お湯を沸かすのに時間もかかりますし、火力がほしい料理のときに物足りなさを感じてしまいます。
料理好きな人にはあまり向いていないかもしれないです。
プロパンガスはできれば避ける
私個人的には「オール電化」と「都市ガス+電気」ではそれほど大きく光熱費は変わらない印象です。
そんな私がオススメしないのは、プロパンガスです。
地域的にプロパンガスしか選べない場合もあると思いますが、可能であればオール電化か都市ガスの住宅を選ぶことをオススメします。
理由はとにかくガス代が高い!
一般的にプロパンガスは都市ガスより1.5〜2倍高いと言われています。
私もひとり暮らし時代にプロパンガスの住宅に住んでいました。
その時は冬場で1月7,000円もガス代がかかりました。
浴槽にお湯も溜めず、シャワーだけでの生活にも関わらずです。
2人暮らしになると、恐らくガス代はもっと高くなります。
物件選択の際にはガスの種類も注目してみてください。
最後に
私自身でも調べていると、基本的にはオール電化住宅の方が安くなる傾向があるようです。
ただ、私のケースのようにひと月に20,000円を超えることもあります。
最近では、電力自由化により格安電気を選ぶこともできますし、
家事などを深夜電力帯にすることで電気代も安くすることもできます。
みなさんそれぞれでよく検討して、ご家庭に最適な選択をしてください!
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。